稽古のあと、銭湯に行きました。
稽古でかいた汗を流しに?
とんでもない。
冷え切った身体を温めにです。
たしかに、子どもたちの指導に当たっていた時は、身体がぽかぽかしていました。
ところが、そのあと、月末に一級の審査を受ける中学生の「木刀による剣道基本技稽古法」の相手をしていたら、
「これは大変だ」
と冷や汗。
今までたくさんの一級受審者を見てきたけれど、この子については
「これはひどい」
というレベルでした。
冷や汗をかきながら指導に熱が入ります。
順番はなんとかなりそうでした。
もはや、細かいところは割愛。時間がありません。
この前形の講習会をすっぽかした子なのですが、ここまでとは。
相手が困らないように、という視点で教えました。
たとえば、基本六。コテすりあげメンなのに、木刀を右に予め躱してしまうので、相手はコテを打てません。
こういうことをいちいち直しているうちに時間がかかってしまいました。
金曜日は来られるよね?
と念を押し、
最後に私と審査稽古をして終わり。
ふ〜、です。
で、銭湯。
女湯は私ひとりでした。
昭和レトロな銭湯。
この体重計も、髪を乾かす装置も、床の頭痛歯痛にケロリンも、貼り紙も、いちいち懐かしくないですか?
帰り道、都電の終電が私の前を通り過ぎて行きました。